クロックアップ　3. 基板の加工

　○で囲まれているのが、18MHzの水晶発振器です。
　これをはずして、交換します。

　はずすには、左右の半田がはみ出しているところを半田ごてで加熱し、半田を融かします。

　加熱する際、半田を少し足しましょう。
　発振器を固定している半田まで、熱が伝わりやすくなります。

　半田ごてが２本ある場合、左右両側を同時に加熱し、そのまま水晶発振器をつまんで取り去ります。

　１本しかない場合は、かわるがわる加熱しながら、ピンセットで引っこ抜きます。
　２本あったほうが、圧倒的に楽です。

　余分な半田が周囲のパターンにまで流れでないよう、半田吸い取り器で除去しておきます。
　吸い取り機がなければ、導線の被覆を剥いて、撚り線をほぐしたもので代用できます。ほぐした撚り線の隙間で、吸い取っちゃいましょう。

　この水晶発振器も、再利用します。

　脚を、画像のように曲げます。
　片方（画像の右側）は、90°曲げるだけ。
　もう片方（画像の左側）は、先の脚と同じ方向に180° 曲げた上で、逆方向に90°曲げます。クランク状に曲げるわけです。

　続いて18MHz発振器を、この24MHz発振器に接着剤で貼りつけます。
　18MHz発振器は、24MHz発振器の本体と、クランク状に折り曲げた脚の間に、おさめます（□の位置）。
　18MHz発振器は、表（上）側が24MHz発振器の本体に接し、裏（下）側はクランク状の脚に接する形となります。

　さらに、余分な脚をニッパで切ってしまいます（「切」の位置）。
　90°曲げた方は、根元を5mmほど残して切断。
　クランク状に曲げた方は、画像のように、２度目に曲げたところから1cmほど先で切断。

(1) 24MHzの脚と18MHzの端子を半田づけ

(2) 18MHzの端子に導線（黒）を半田づけ

(3) 24MHzの脚に導線（白）を半田づけ

　しかし、半田づけに不慣れだということがモロバレで、恥ずかしい画像ですね。

　基板上の配線が、水晶発振器に接してショートしないよう、絶縁テープを貼っておきます。
　［X1］の端子のすぐ横まで、テープで隠しました。

　これで、発振器自体もしっかり固定されます。

　この場合、赤と黒をつなぐようにスイッチを入れると、18MHz駆動となり、スイッチを切り換えて赤と白をつなぐと、24MHz駆動になります。

　ちなみに、導線３本の長さは、基板の横幅ていどが適切です。
　これより短いと、切替スイッチを、基板の右縁のペン収納スペースに取りつけることができなくなります。
　左の画像の場合は、ちょっと長すぎました。